本の感想:365日のベッドタイム・ストーリー

365日のベッドタイム・ストーリー
世界の童話・神話・おとぎ話から現代のちょっと変わったお話まで

クリスティーヌ アリソン(著)
高橋 啓(訳)

365日のベッドタイム・ストーリー―世界の童話・神話・おとぎ話から現代のちょっと変わったお話まで

1月1日から12月31日まで、一日一話読むことが出来る短い童話などが詰まった本。
今日の日付を開けば、どこかの国のどこかのお話が楽しめる仕組みだ。
しかし、本書の真の魅力は別のところにある。

わたしはこの本を子どもが小さい頃、読み聞かせをするのに使った。
「じゃあ今日は○月○日だから、このページを読むね」などといった感じで。
グリム童話や神話などが多い。
大体5分もあれば一話終わってしまう。
もうちょっと聞きたい、というくらいの時間だ。

沢山のお話が詰まっている点が本書の魅力かもしれない。しかし、わたしは全く違うある部分が一番気に入っている。
ある部分というのは、話が各国に渡るため、日本的な勧善懲悪という話が少ない点だ。
グリム童話あたりはシビアだ。
悪い人は悪い人のまま話が終わっていたり、いい事をしたからといっていい事がおきるわけでもない、という話が当たり前のように出てくる。
オチがなく、こちらが「えっ」っと思う間もなく話が終わっていたりする。
そう、オチがない話も多いのだ。
わたしなどは、夜寝る前に読むと「えっ?どうして?」などと逆に眠れなくなってしまう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました