長崎瞬哉(詩人) 詩:つばめ 風が吹いてきたね 風が吹いてきたよ 雨も降ってきたね 雨も降ってきたよ 巣の下に何か来たね 巣の下に何か来たよ 蛇だ! そうだ 蛇だ! あっち行け! ピッ ピルゥ 向こうへ行け! クルップ ルゥー 人が来た! 棒を持っているよ 振り回してい... 2020.07.01 長崎瞬哉(詩人)
言葉 詩:黄色い空からこんにちは 言葉の偉大さに気づいた時はもう遅い。 人生の残り時間がカウントダウンを始めている。 「あーあ」と嘘ぶいてに空を見上げても、いつもの青い空だ。 空が黄色をしていたら気分はどんなだろう? 言葉には人の想像が入ることに気づく。風。 長崎瞬哉 2020.02.03 言葉長崎瞬哉(詩人)
長崎瞬哉(詩人) 詩:彼 彼は 木の塊を 削って 削って 仁王を つくった 彼は 土の塊を 削って 削って 動物を つくった わたしは 文章を 削って 削って 詩を つくる それは皆 元からそこに あったもの かくれて そこに あったもの 長崎瞬哉 2019.08.20 長崎瞬哉(詩人)
長崎瞬哉(詩人) 詩:帰り道 帰り道 長崎瞬哉 学校からの帰り道、自転車キコキコ考えた。 ワタシが轢いたカタツムリ。 プチっと落として遠ざかる。 人を轢いたら裁かれる。 虫を轢いても裁かれない。 避けることは出来たよなあ。 避けることは出来たよなあ。 雨がいつしか止んで... 2019.07.29 長崎瞬哉(詩人)
長崎瞬哉(詩人) 詩:忘れた記憶 人生の航路を踏み出してからの君は、もしかすると誰からも祝福されることがないかもしれない。どうせ私なんて、と考える日もあるだろう。 しかし、人は少なくとも一回は、大勢の人に祝福される。それは、生まれたときだ。 君は、祝福されこの世に生をうけた... 2017.02.21 長崎瞬哉(詩人)