長崎瞬哉(詩人)

詩:つばめ

風が吹いてきたね 風が吹いてきたよ 雨も降ってきたね 雨も降ってきたよ 巣の下に何か来たね 巣の下に何か来たよ 蛇だ! そうだ 蛇だ! あっち行け! ピッ ピルゥ 向こうへ行け! クルップ ルゥー 人が来た! 棒を持っているよ 振り回してい...
言葉

詩:黄色い空からこんにちは

言葉の偉大さに気づいた時はもう遅い。 人生の残り時間がカウントダウンを始めている。 「あーあ」と嘘ぶいてに空を見上げても、いつもの青い空だ。 空が黄色をしていたら気分はどんなだろう? 言葉には人の想像が入ることに気づく。風。 長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

詩:彼

彼は 木の塊を 削って 削って 仁王を つくった 彼は 土の塊を 削って 削って 動物を つくった わたしは 文章を 削って 削って 詩を つくる それは皆 元からそこに あったもの かくれて そこに あったもの 長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

詩:帰り道

帰り道 長崎瞬哉 学校からの帰り道、自転車キコキコ考えた。 ワタシが轢いたカタツムリ。 プチっと落として遠ざかる。 人を轢いたら裁かれる。 虫を轢いても裁かれない。 避けることは出来たよなあ。 避けることは出来たよなあ。 雨がいつしか止んで...
長崎瞬哉(詩人)

詩:忘れた記憶

人生の航路を踏み出してからの君は、もしかすると誰からも祝福されることがないかもしれない。どうせ私なんて、と考える日もあるだろう。 しかし、人は少なくとも一回は、大勢の人に祝福される。それは、生まれたときだ。 君は、祝福されこの世に生をうけた...
長崎瞬哉(詩人)

詩:道

人生行けるとこまで行かぬと 不愉快なのと違ひますか? そっちはどうですか? 長崎瞬哉
言葉

2014年2月のメモ

過ちを正し 欠陥を改むれば 最髙の技術に到達し得る ひたちなか情報電子専門学院石碑
長崎瞬哉(詩人)

詩:そういう人生

そういう人生 人の気持ちが分かるようにと 教えられたのに その人の立場になってから やっと気がつく
長崎瞬哉(詩人)

詩:遠く

遠く 遠くへ行こうとして 家を出た
長崎瞬哉(詩人)

詩:いつもの時間

本当はもっと 思うようにやりたいのだけれど いつもこんな時間になってしまう