面白かった本(小説) 本の感想:オレンジガール オレンジガール ヨースタイン・ゴルデル(著) 「この世でぼくたちの生は、この一回限りだ」 という帯の言葉につられて買った。 本の色が鮮やかなオレンジと黒だった点も購入動機に入る。きれいな本だ。 いまのわたしたちに必要なことは、もしかすると、... 2012.08.21 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:天地明察/冲方丁 「頭を使った体育会系」 この小説を一言で表すなら、こんな言葉になる。 天地明察 冲方丁(著) 江戸時代の話だ。 『明察』(めいさつ)、『誤謬』(ごびゅう)、『必至』(ひっし)など主人公を中心に使われる言葉の数々が読後に口ずさみたくなる。 天... 2012.08.16 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 短編の感想:夢十夜/夏目漱石 「過去に犯した罪の意識は、けっして心から消えることはない」 ということだろうか。 夏目漱石の書いた『夢十夜』(青空文庫で読むことができる)の「第三夜」が恐い。六歳の息子をおぶって道を行くお父っあんの話だ。 2012.08.02 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の記憶:目を背けるものの中にこそ真実の姿がある 「目を背けるものの中にこそ、真実の姿がある」 以前読んだ本の帯に書いてあった言葉を今読んでいる本から思い出した。 「目を背けるものの中にこそ、真実の姿がある」 今にも倒れそうに歩いている老人とか、臭い匂いを撒き散らし食べ物を探しているホーム... 2012.07.31 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:永遠のとなり/白石一文 永遠のとなり 白石一文(著) 「人生も絵とおんなじぞ。上手に描けん、飽きた、つまらん、そげんこと言うて途中でやめるとが一番つまらんと。描き上げた絵は、時間が経ってから見直したら、どれもみんな味があるし、そんときは思いもせんかったようないろん... 2012.07.29 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:この世の全部を敵に回して この世の全部を敵に回して 白石一文(著) 最後まできちんと読まないとこの本に対して誤解が生じる本だと思った。 だから解説で川上弘美も「この本に出会えますように」と言っている。 2012.07.17 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:都市伝説セピア 都市伝説セピア 朱川湊人(著) わたしの中で、著者の朱川湊人はもっとも「昭和」という時代の空気を感じさせてくれれる作家だ。 朱川湊人の描くホラー小説は、血なまぐさいというよりどことなく物悲しい雰囲気を含んでいる。 もう帰ってこない時代の空気... 2012.07.16 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:ぼくは勉強ができない 「ぼくは思うのだ。どんなに成績が良くて、りっぱなことを言えるような人物でも、その人が変な顔で女にもてなかったらずい分と虚しいような気がする」 ー 本書より 僕は勉強ができない 山田詠美(著) 本書のタイトル『僕は勉強ができない』は、主人公で... 2012.07.15 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:人間豹/江戸川乱歩らしくない小説 人間豹 江戸川乱歩(著) 少年探偵江戸川乱歩全集〈44〉人間豹 怪人二十面相で有名な江戸川乱歩の少年探偵シリーズの44巻目の本です。 最初の少年探偵シリーズの巻に比べるとかなり文体が違っており、話の展開がやや急な感じのする本です。 本当に江... 2012.05.29 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:「ボロボロになった人へ」 – リリー・フランキーは、現代社会を笑い飛ばし、ちゃかすような振りをして、物事の本質を描いている ボロボロになった人へ リリー・フランキー(著) なにかに、つまずいている人の方が、魅力的だと思う - リリー・フランキー という本の帯の言葉が目が止まり、買った本です。 「自分なんて...」と考えている人は読んでみるといいと思います。 「事... 2012.03.31 面白かった本(小説)