漫画の感想:未来のアラブ人 中東の子ども時代(1978-1984)

面白かった本(その他)

日本の漫画にはないテンポと絵柄が魅力的だ。
日本人ならカルチャーショックを受ける内容が淡々と綴られる様は圧巻である。

作者のリアド・サトゥフは、シリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、幼年期をリビア、シリア、フランスで過ごした。
本書は、作者の自叙伝的な作品となる。

作者が内容に対して結論を出さないことがいい。
あくまで幼年期の主人公の周りでこんなことがあった。その時、父はこうした。母はこうだった。僕はこんな行動をとった⋯⋯あくまで、淡々とつづる。
それは多分、作者が3つの国で様々な人に会い、様々な価値観を知ったからなのかもしれない。

家族や友達、学校生活を独特のユーモアで描いた人気シリーズの『グレッグのダメ日記』の感じを思い出した。
『グレッグのダメ日記』が好きな方は、この作品のテンポは好きかもしれない。

重要な点として、犬好きや動物好きな人が読んだら、精神的にトラウマ(あるいは卒倒する)になるような場面が第1巻にはある。一応、記しておく。

図書館の「本日返却された本」のコーナーにあってタイトルが気になったので借りてみた。
わたしの感想を一言でいうなら、「カルチャーショック」だ。

中東の子ども時代(1978-1984) は、『未来のアラブ人』シリーズ第1巻となる。
すでに完結の第6巻まで日本語訳されているとのことで、ぜひ続きを読んでみたい。(残念ながら図書館には第1巻しか置いていなかった)

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