本の感想:戦時体制に突入した世界経済

読んだ本

戦時体制に突入した世界経済
ベンジャミン・フルフォード(著)

評価:★☆☆☆☆

星1つにしたのは、嘘だと分かって読めばそれなりに面白いため

久々にひどい本を買ってしまった。

この本では、新型コロナも2011年の東日本大震災も本書がハザールマフィアと呼ぶ欧米を中心とした支配階級の仕業らしい。(とにかくハザールマフィアという言葉が何度も登場する。著者の好きな言葉らしい)

わたしも最初の方では、日本のマスコミで流れている情報とは視点が違って面白いなあと思いながら読み進めていたが、本書の半分あたりから急に怪しい記述が増えてくる。

アメリカのバイデンはCGで、もうすでに死んでいる」と言い切ってしまったり、東日本大震災を311テロと呼んで、「アメリカンのブッシュ一族とイスラエルのネタニヤフ首相が加担した」とこちらも言い切ってしまっている。

かなり過激なニュースのオンパレードが続くのだが、気になるのは欧米批判に対してロシアや中国、中東などへの批判がないことだ。要するに意見が偏っているのだ。

最後まで読むとこの本のひどさを更に痛感させられる。
情報の出所が明示されていないのだ。

この手の本なら、参考URLや文献の引用元など最終頁にまとめて掲載されているはずだが、そうしたものが一切ない。もちろん本書の中で〇〇新聞から引用など情報の確かなものもあるが、ほとんどの情報が「モサド筋によると~」「〇〇情報筋によると~」などの一点張り。これならいくらでも適当なことが書ける。

本書の副題に 「闇の支配者」が画策する欧米中心体制の解体が始まる とある。
この本では、新型コロナも2011年の東日本大震災も本書でハザールマフィアと呼ぶ欧米を中心とした支配階級の仕業らしい。

まさに陰謀論満載のとんでも本だ。ブックオフ行き決定!

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