本の感想:四畳半神話大系/森見登美彦

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面白かった本(小説)

四畳半神話大系
森見登美彦(著)

四畳半の下宿部屋を中心に繰り広げられる全四話からなる学生奇譚。

主人公の「私」は京都のとある大学に通う大学3年生。
物語の主な舞台は、主人公の住む四畳半下宿「下鴨幽水荘」。全四話とも登場キャラクターは、ほぼ同じ。主人公の「」をはじめ、同期の悪友小津、同じ下宿先で小津からは師匠と呼ばれている樋口先輩、「私」がひそやかに思いをよせる黒髪の乙女明石あかしさん……これだけだと青春小説を思わせる設定だ。

わたしも1話目を読んだ時点ではそう思っていた。
ところが2話目の冒頭を読んだ時点で気づくのだ。これってSF小説?パラレルワールド?

だがしかし、小説は安易にジャンル分けすべきでないと思う。四畳半神話大系はあくまで四畳半神話大系なのだ。
主人公を含めた登場人物のキャラクター設定はいささかも変えることなく、主人公の「ある時点」での「ある行動」を変えて読者に全四話として提示してみせた試験的意欲的小説が四畳半神話大系なのだ。

うすうすこの物語のカラクリに気づき始める最終話。
これをどう終わらせるのかと期待と不安に読み進めれば、してやられたり。最後のセリフに唖然となった。
軽妙な語り口で時に的を得たことを悪友小津や樋口師匠に語らせるあたり、人生って面白いな、と思わずにはいられない。

ちなみに『四畳半神話大系』は、アニメにもなっているようで、Gyao!で1話目(⇒こちら)を無料で観ることができる。文庫本のカバー絵はこのアニメ画を使っているようだ。
一応アニメも拝見したが、原作より話数が増えており随所にストーリー変更がなされている。原作の雰囲気を再現できているが、小津の絵柄は一人だけピエロみたいでいただけない。わたしのイメージと違う気がした。

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