本の感想:デルトラクエスト7

失われた7つ目の宝石を取り戻す旅。ラスト1巻で、デルトラクエスト第1部が終わります。
デルトラ・クエスト〈7〉いましめの谷
エミリー・ロッダ(著)
デルトラ・クエスト〈7〉いましめの谷
印象に残った言葉
「怒りやにくしみだけを支えに生きている人間から、そういうものが洗い流されてみろ。あとには何がのこると思う?」
この巻で著者は、現代人に対して「思い上がるな」と伝えている感じがしました。


わたしは、ふだんから鈍感です。
「本の表紙の色って、しってた?」
と小学生の息子に言われるまでは、気づきませんでした。
本の表紙に使われている色は、このデルトラクエストの物語と関係があることを。
さて、この巻では、レジスタンスを率いる謎の人物ジョーカー過去が、しだいにあきらかになってきます。
「何のために、そこまでする。夢のためにか?それはむだだ。」
主人公リーフたちを試すような言葉ばかりを投げかける顔に切り傷があるこの男は、一体なにものなのでしょうか。
いましめの谷の老人に投げかけられる命をかけたゲームは、ルイスキャロルの「不思議の国のアリス」にでてくる言葉遊びゲームを思い出します。

朝サンドイッチを食べるひとは、コーヒーをのまない
コーヒーをのまない人は、必ずしもサンドイッチを食べるという訳ではない

というような雰囲気の言葉遊びです。
真剣にあたまで考えるとこんがらがってくる感じは、解けなかったとしても、わたしは嫌いではないです。
いましめの谷の老人はこんな言葉も残します。
「すばらしいほうびだとは思わんかね?永遠の命をさずかるとは…」
松本零士さんの「銀河鉄道999」に出てきた機械人間を思い出します。
この本は日本語で書かれていますが、原作は英語です。
言葉遊びのような翻訳は大変だろうと思いますが、翻訳者の岡田好恵さんは見事に訳されています。
しろうとのわたしからすると、普通に英語を日本語に訳すだけでも大変だと思います。
言葉遊びの部分を訳し、なおかつ原作の雰囲気をそこねないようにする。
いい仕事をされているなぁ といつも感心してしまいます。
岡田さん 面識はありませんが、ありがとうございます。

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