本の感想:どうすれば天才になれるか

どうすれば天才になれるか

ジョナサン・ハンコック(著)

<考え方の再発見>ということだろうか。
表紙のアインシュタインは天才の代名詞だが、見た目だけで判断するなら、わたしには変なおじさんにしか見えない。

タイトル通りの<天才になるために必要なこと>や<天才度チェック問題>などから本書は構成されている。
これを書いた人は天才なのだろうか?という疑問を持ってわたしは本書を読んだ。天才でもないのにこんなタイトルの本を書くのは卑怯だ、などとやや批判めいた気持ちで読み進めていたことは確かだ。
読み終えた後、著者の略歴をみると記憶力の世界チャンピオンに輝いた人であった。なんだ天才か。

<天才になるために必要なこと>について
「発明をするんだ」という章がある。
発明のための八か条が書かれている。わたしはこの八か条のなかに書いてあった「天才はたえず疑問を投げかける」という言葉が印象に残った。それはすなわち子供の頃の自分だ。「何でそうなるの?」「どうして?」と子供の頃は誰でも疑問を素直に投げかけていた。
「自分のゾーンを作ろう」も興味深い。
自分がじっくりと思索にふける場所を天才たちは自ら作っているらしい。静けさを追い求めて部屋をコルク張りにした天才の話やドクター中松は本当に深く考えたいときは水にもぐっていることなど。

<天才度チェック問題>について
問題を解いてみると分かるが、学生(小学生や中学生くらい)を対象に出題されている。
40過ぎのわたしが解くための問題ではないようだ。
わたしの天才度チェックは「ふつう」だった。天才が出題した問題とは思えないほど簡単な問題だとは思う。

著者のふだんの方法も盛り込んであると思われる部分が、コンピュータについて書かれた章だ。
考えるということの意味をコンピュータと人間の比較で論じた後、コンピュータを活用して自分の能力をアップさせることを紹介している。コンピュータとチェスなりをして最強のコンピュータに挑戦しつづければ、自分の能力も上がっていくというわけだ。

「目を閉じて2分間。聞こえてくる音に耳をすませてみる」とか「目を閉じて手に色々なものをのせてもらい言い当てる」などは感覚を磨くためにすぐにでも実践できそうだ。
記憶力の世界チャンピオンが書いた本だけあって、やや記憶力に関しての話が多い気がするが、レオナルド・ダ・ビンチはじめ世界の天才たちのエピソードがところどころにあり、飽きさせない。また、至る所に考え方のヒントになる方法が書いてあるため、わたしとしては<考え方の再発見>をさせてもらった。

記憶力の天才が書いた『どうすれば天才になれるか』は、色々な考え方や物事を見る視点を再発見できるよい本だと思う。
自分の身の回りの<人>や<環境>を天才は自ら選んでいるということが良く分かった。
わたしはもう遅いかもしれないが、参考にしたい。

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