長崎瞬哉(詩人)

詩:二口目

一口目のお酒のなんと美味しいことか!二口目、三口目と飲むにつれ薄れゆく感動いつか真実は自分の中にあると知る
長崎瞬哉(詩人)

詩:歴史を食べる

今日わたしが死んだら、歴史はそこで終わるのか。わたしの歴史を食べてくれる人がいたらいい。
長崎瞬哉(詩人)

川柳:詩と死

人生は一つの死だと誰が云ふ人生も一つの詩だと誰か云ふ
長崎瞬哉(詩人)

詩:魔法使い

振りかえってみるとあんな事 よく出来たなと思う
長崎瞬哉(詩人)

詩:地球は一つで世界はつながっている

私は知っている。海に流したプラスチックごみは、わたしが食べた魚の肉となってわたしに返ってくること。
長崎瞬哉(詩人)

詩:景色

今見ている景色が 二度と見ることのないものなら人はそれを どんな思いで眺めるだろう「いってきます」が 「さよなら」だとしたらどんな顔を 相手に向けるだろう
長崎瞬哉(詩人)

詩:お面

胴体はどこへ消えた?最初から持ってない
長崎瞬哉(詩人)

詩:本

ページをめくると わたしは小さな魚になる言葉の海は どこまでも深く大きく わたしを包みこむ…
長崎瞬哉(詩人)

詩:世界

この世の全てはあなたに対する問いかけだ答えが消えてしまわないうちに
長崎瞬哉(詩人)

詩:時間

電車の中で 泣き叫ぶ赤子をあやす夫婦がいた