長崎瞬哉(詩人)

長崎瞬哉(詩人)

短歌:時計

世界から 時計が全部 消えたなら空を見上げて ほっとするかも
長崎瞬哉(詩人)

詩:交差

陸橋を渡っているとき列車が下を通り過ぎた乗客の顔が数人見えて私の足取りは軽くなった
長崎瞬哉(詩人)

詩:親心

急な坂道を上っていたとき、ベビーカーを押した女の人とすれ違った。こんな坂道でベビーカーの手を離したら、さぞ大変だろうと思った。
長崎瞬哉(詩人)

川柳:現代社会

世の中や電子回路に収まって
長崎瞬哉(詩人)

川柳:病院

3時間待って診療3分間
長崎瞬哉(詩人)

俳句:目的

焼き芋に目的変わる焚火かな
長崎瞬哉(詩人)

川柳:LGBT

虹色の紅葉は規制できないね
長崎瞬哉(詩人)

短歌:紅葉

いにしえに紅葉を愛でし 彼の人の声と聞こえし 風の音かな
長崎瞬哉(詩人)

俳句:大子

目を閉じて私は滝と同化する
長崎瞬哉(詩人)

詩:僕はしゃべらない

僕はしゃべらないしゃべればしゃべるほど誰かの言葉になっていくから僕はしゃべらないしゃべればしゃべるほど自分が遠くなるからだから僕はしゃべらない