面白かった本(小説) 本の感想:ユリゴコロ/沼田まほかる 『ユリゴコロ』とは、著者の造語だ。読み終えた後、なぜかこの言葉が心をとらえて離さない。ユリゴコロ沼田まほかる(著)末期がんが発覚した父。父を看病していた母もあっけなく交通事故でこの世をさってしまう。たまたま父の見舞いに立ち寄った主人公だが、... 2012.10.23 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:アミダサマ/沼田まほかる ホラー小説というジャンルに分けられているが、わたしはこの沼田まほかるという小説家が描く作品は、人間なら誰しも持っている「誰にも伝えたくない心の闇」を扱っていると思う。なにか人間のみたくない暗い部分をリアルにみせつけられる。そして引き込まれて... 2012.09.24 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:プラチナデータ/東野圭吾 ミステリー小説として、あるいはSF小説と考えても面白い小説だ。読み終わってから色々と考えさせられた。プラチナデータ東野圭吾(著)しかし、読後感は悪い。わたしの妻もそういっていた。読んでいる最中はその先がしりたくてついつい読み進めてしまう。結... 2012.09.10 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:Re: 返信/野島伸司 Re: 返信野島伸司(著)色々な捉え方はあるだろうが、わたしはこの小説をミステリーだと思う。登場人物の誰もが本心をいっているように見えるし、嘘をついているようにも見える。メールの文面を信じろという方がどだい無理な話なのかもしれない。一体誰が... 2012.09.02 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:オレンジガール オレンジガールヨースタイン・ゴルデル(著)「この世でぼくたちの生は、この一回限りだ」という帯の言葉につられて買った。本の色が鮮やかなオレンジと黒だった点も購入動機に入る。きれいな本だ。いまのわたしたちに必要なことは、もしかすると、少しばかり... 2012.08.21 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:天地明察/冲方丁 「頭を使った体育会系」この小説を一言で表すなら、こんな言葉になる。天地明察冲方丁(著)江戸時代の話だ。『明察』(めいさつ)、『誤謬』(ごびゅう)、『必至』(ひっし)など主人公を中心に使われる言葉の数々が読後に口ずさみたくなる。天地明察で登場... 2012.08.16 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 短編の感想:夢十夜/夏目漱石 「過去に犯した罪の意識は、けっして心から消えることはない」ということだろうか。夏目漱石の書いた『夢十夜』(青空文庫で読むことができる)の「第三夜」が恐い。六歳の息子をおぶって道を行くお父っあんの話だ。 2012.08.02 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の記憶:目を背けるものの中にこそ真実の姿がある 「目を背けるものの中にこそ、真実の姿がある」以前読んだ本の帯に書いてあった言葉を今読んでいる本から思い出した。「目を背けるものの中にこそ、真実の姿がある」今にも倒れそうに歩いている老人とか、臭い匂いを撒き散らし食べ物を探しているホームレスと... 2012.07.31 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:永遠のとなり/白石一文 永遠のとなり白石一文(著)「人生も絵とおんなじぞ。上手に描けん、飽きた、つまらん、そげんこと言うて途中でやめるとが一番つまらんと。描き上げた絵は、時間が経ってから見直したら、どれもみんな味があるし、そんときは思いもせんかったようないろんな思... 2012.07.29 面白かった本(小説)
面白かった本(小説) 本の感想:この世の全部を敵に回して この世の全部を敵に回して白石一文(著)最後まできちんと読まないとこの本に対して誤解が生じる本だと思った。だから解説で川上弘美も「この本に出会えますように」と言っている。 2012.07.17 面白かった本(小説)