映画の感想:すばらしき世界

レビュー

人生のレールを踏み外した男が見た世界とは…

と映画CMにあった。

役所広司が出所したばかりの元ヤクザ役で主演ということで見たくなった映画だ。

元ヤクザ。
28年という人生の半分以上を刑務所に出たり入ったりして過ごした人間。想像通りの生きづらい生活が待ち構えている。

この映画には生活保護受給、役場の生活相談員、介護施設、こども園などまさに現代が写しだされている。ちょっと意外な気がしたが、現代に生きるヤクザの生きづらい面も描かれている。

原案が「身分帳」(佐木隆三著)となっている。これを「すばらしき世界」とタイトルを変えた西川美和監督の意図はどこにあったのか?

そうそう、映画っていつタイトルが出るんだろう?と思うことありませんか?
この映画を見て、そう言えばタイトル冒頭で出たっけなあ?などと一瞬頭をよぎったのですが、役所広司の演技が凄くて考える間もなかった気がします。

で「すばらしき世界」とタイトルの出るタイミングですが……このタイミングでしたか。
西川監督の意図が少し分かった気がしました。

すばらしき世界

この映画タイトルが流れるとき、あなたは何を思うでしょうか。いい映画です。

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