なぜか漫画の「ひぐらしの鳴くころに」を思い出してしまいました。
デルトラ・クエスト〈4〉うごめく砂
エミリー・ロッダ(著)
印象に残った言葉
「どうかな、ジャスミン。やってみないことには、わからんよ」
全編を通して、すがたの見えない敵が、疑心暗鬼のように心を通過していく感じがします。
3巻にも登場したレジスタンスの「ジョーカー」というキャラクタも疑心暗鬼の対象です。
途中、そのジョーカーも出場するリスメア競技大会というドラゴンボールでいう「天下一武闘会」のような大会がでてきて話を盛り上げます。
なんと大会の勝者はリーフ、バルダ、ジャスミンの中の…
ところで、このデルトラクエストの魅力は、明らかに敵なんだけれども主人公を助けるようなヒントを残したり、味方だと思っていた人が最後に敵になったりと敵か味方かの区別があいまいになっているところじゃないでしょうか。
主人公を痛めつけるようなことをした相手でも、どこかしら人間らしいところがあり、単純に悪いヤツではない行動や言動があります。
スポーツは敵と味方の区別がはっきりしています。
AチームとBチームに分かれて、どうなったら勝ちか負けかも分かりやすいです。
でも、人生は誰が敵で、誰が味方かはわかりません。
この本の主人公リーフのように、最後は自分を信じてつきすすむしかないのだと思います。
コメント