本を紹介している記事やブログを読んでも、その本を読んだことにはならないという事実

このブログもそうですが、本を紹介している本とか、本の一部を抜き出して論じている書評とか、世の中には、沢山あります。
しかし、そういったものを読んだとしても、その本を自分で読んだことにはならない、ということもまた事実です。


わたしは今朝の朝礼で、学生に対し、就職活動の話をした。
そのとき「就職活動で大事なことは、自分の目で見て判断することです」と伝えた。
その意味合いとしては「ホームページ等で企業の情報をみて判断するのではなく、自分でその企業に説明会や面接に足を運んで色んな人にあったり、色んな業種の話を直接聞いて、自分の目で見て判断すること」といったことだ。
ホームページでは、綺麗でかっこいい職種に感じても、その会社の担当者にあったら、そういう雰囲気ではなかったとか、その会社の外観や企業情報はそんなに魅力的ではなかったが、担当者に直接会って話を聞いたら興味深い話が聞けて受けてみる気になったとか、実際は自分で足を運んでみなければわからない。
企業も「人」だと思うし、とてもその仕事を、1から100までホームページなどで伝えられるものではないと思うからだ。
インターネットによって、世の中便利になり、足を使わずとも色々な情報が手に入る。
たくさんの情報が、一瞬ではいるようになった反面、「足を使って何かしよう!」と私たちは、考えなくなってきたのも事実だ。
ネットの利点は、一瞬で「わかったような気になる」ことだ。
しかし、あらためて足を使うことは大事だといいたい。
インターネットを使って2、3分検索をして、有用な情報を得たとする。
でも誰かに会ってちょっと話をしたら、その情報が180度ひっくり返されることもある。
ネットの情報に対し私たちは、あくまで「そういうこともある」とか「そういう人もいる」と考えるスタンスが必要になってくると思う。
で「本を紹介している記事やブログを読んでも、その本を読んだことにはならない」という部分に戻るが、その本を読んだ人が10人いたら10人とも同じ部分に感動するとは思えない。
ある人は、他の人が見逃した部分のセリフに、心を奪われるかもしれない。
他人の意見は、あくまで参考にして自分自身で判断すべきだ。
行列のできるラーメン屋が、うまいとは限らない。
だって人の好みですから。
世間で言われていることを疑ったり、再確認しないほうが労力も少なくて済むし、なにより生きていて楽だ。
しかし、あまりに他人の意見を参考にしすぎていたり、「○○で売上げ第1位」とか「○○のラーメン屋は美味しいんだってよー」などに惑わされている私たちは、いったい誰の人生を生きているのかと思う。

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