あだち充の「タッチ」は、連載当時に読んでいた記憶がある。
かなり面白かった記憶があるので、氏のもう一つの名作とよばれる「H2」を最近読んでみた。
「H2」は、1992年に連載がはじまっているので、かれこれ30年以上も昔の漫画だ。
読んでみて最初に違和感を感じたのは、漫画の中で登場人物がスマホを持っていないとか、あるいは社会にネットが普及していないとかそういうことではなかった。
一番違和感を覚えたのは、あだち充の描く女性キャラたちが、料理や掃除、洗濯をあたりまえのようにこなしているシーンだった。
年配の女性だけでなく、ヒロインの若い女性キャラも含めて料理だの裁縫だのとせっせと男性キャラに対しておこなっているのだ。
「古すぎる!」
と思ってしまった。
2026年の現在、同じあだち充が連載中の漫画「MIX」も読んでみた。
なんと女性キャラの扱いは30年前と全く変わっていなかった。
一定の層には、あだち充は人気漫画家なのかもしれない。
しかし、男性のわたしから見ても男尊女卑のじいさんが男尊女卑のじいさん向けに描いている漫画家にしか見えなかった。
至る所に時代に取り残されているものは存在している。
昔、面白かった漫画や小説が今は楽しめないことが増えた。
時代が変わったと同時に、わたし自身も長い時代を生きてきたからなのだと思った。
要するにわたしはじいさんになったのだ。


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