行こう行こうと思ってずっと足を運んでいなかった映画館がある。
いわゆるシネコン系ではなく、ミニシアターとして2018年10月にオープンした「あまや座」だ。
シネコンとミニシアター
シネコン
1施設内に5つ以上のスクリーンを備え、複数の映画を同時に上映できる複合型映画館。(知恵蔵)
ミニシアター
一度に一つの映画しか上映出来ない映画館をミニシアターと呼ぶ。(かつての映画館は全てこんな感じでした)
個人的なメリット
自宅から一番近くて便利。
1年前までは、わたしの家から一番近所の映画館は、TOHOシネマズ水戸内原でした。
車で約40分。(ぜんぜん近所じゃない)
あまや座なら車で15分。(田舎ではかなり近い部類に入る!)
「あまや座」を利用した感想
最初に観た映画は「泣き虫しょったんの奇跡」。
映画自体に昭和の時代が入っていたこともあるが、館内の受付や座席の雰囲気がこじんまりとしていて昭和(そろそろ平成も終わりますね)感が、漂っている。
席の数は36席ほど。(パンフレットには31席で最大42席と書いてあった。席が足りなくなったらパイプ椅子か何か出す感じかな?)
その時もらった映画のスケジュール表がこちら。
A4サイズの見開きで、丁寧に作ってある。表にはPICK UPとして、入江悠監督の「ギャングース」が紹介されていた。(この映画では、監督の舞台挨拶も上映初日に行うことが伝えられていた。時々こうした舞台挨拶やトークライブなど開催している模様)
紹介文もきちんと館長の大内さんにより書かれている。
開くと上映作品一覧。
かなり映画の本数が多いことに驚いた。スケジュール表には2019年3月とあるので、1か月毎にスケジュール表が切り替わるようです。
映画の多くは2週間ぐらいの上映期間。
紹介文は完結にまとまっていて分かりやすい。
後ろのスケジュール表もまた完結で分かりやすい。(どれ観に行こうかなー、という気になります)
一度「あまや座」で映画を観るとスタンプカードがもらえる。
観た映画は、スタンプを押してもらえる。10回観ると1回鑑賞が無料になる。
映画名のスタンプであるところが面白い。何を観たか振り返ることができていいですね。
わたしは年間映画館に足を運んで4〜5本くらい観ているが、「あまや座」のおかげで年間に観る映画の本数が増えそうだ。
遊星からの物体X
2回目に行ったときに観た映画。原作名:The Thing。最高でした。
人間や犬に同化する能力を持つ宇宙から来た生命体と人間との死闘を描いた作品。
本当に1982年に制作された作品?と疑ってしまうほどの凝った特撮が使われている。
ビジュアル的にはかなりショッキングで、昔読んだ岩明均の漫画「寄生獣」を観た監督が真似して作ったのかなあという場面が沢山出てくる。
観終わったあと調べてみると、「遊星からの物体X」の方が、「寄生獣」の前に作られていた。どうやら漫画「寄生獣」に影響を与えた映画のようです。
ミニシアターの良さ
シネコン系で見逃した映画や絶対にシネコンでは上映しないような過去の作品や挑戦的な作品など観ることができるこうしたミニシアターは貴重な存在です。
3回ほど利用しましたが、スクリーンサイズの小ささのデメリットは特に感じません。
たぶん、一番の理由は観た映画のどれも世界観があって、引き込まれる映画だったからだと思います。
こだわりを持った館長さんが上映作を選んでいるまっとうな映画館と言えるのではないでしょうか。
監督の舞台挨拶なども1度足を運びましたが、客席からの距離が近く、すごく身近に感じられました。
ただ、舞台挨拶などの日は、満席になっていましたので、予約していった方が良さそうです。(通常の日は予約の扱いはない)
最後は、「あまや座」で初日舞台挨拶に来ていた入江悠監督の言葉をお借りして締めくくりたいと思います。
映画は映画館に行って観ることも含めて映画なんですよね
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