ジョジョの奇妙な冒険とGUCCI

何か終わったあとに「やれやれだぜ」とつぶやくと、ああこれはジョジョの奇妙な冒険のセリフだ、と一人でにやけてしまう。
漫画の力は日常の会話にも影響を与えている。


先日、GUCCIと荒木飛呂彦がコラボレーションしている新聞広告があった。
ジョジョの奇妙な冒険を知っている人なら、荒木飛呂彦の特徴的な画はすぐに目がいく。GUCCCIに興味がなくても。
わたしがそうだった。
もともとジョジョの奇妙な冒険に登場するキャラクタ達は、モデルのようにスタイルがよく、その立ち方もモデルのようにキマっている。ファッションの広告に登場しても違和感がない。そしてジョジョの奇妙な冒険は名言集や解説本がでているくらい1987年の登場以来人気の漫画である。一つの世界を形成している漫画だ。
わたしが思うのは、ジョジョの世界を知っている人に、ジョジョとコラボした商品を買ったり興味を持たせたりするのは容易だろうなあ、ということだ。
パチンコ産業はこのことを良く知って利用していて、「北斗の拳」や「ルパン三世」、「エヴァンゲリオン」等人気の漫画やアニメがパチンコ台になっている。
ファッション業界とアニメ、パチンコ業界とアニメ。それぞれが相乗効果でよくなるならいいじゃない、というところだろう。
しかし、どちらかの力に乗っかって漁父の利を得ようとするそぶりがあると、そのうち消費者からはそっぽを向かれるんじゃないかと、ひねくれもののわたしは思う。
ところでジョジョの奇妙な冒険でザ・ワールドというスタンドが出てくる。
一定時間、一定の範囲内で「時間を止める」ことができるスタンド(それぞれのキャラクタが持つ能力)だ。
高校生のころに少年ジャンプでジョジョの奇妙な冒険を読んでいたころは、ザ・ワールドは憧れのスタンドだったが、今ではそれが異なる形で実現されているような気がする。
インターネットと携帯端末の世界においては。

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