カセットテープのデッキがついている代車



アメリカで買ったマスタングのギアが入らなくなったので修理に出した。
クラッチを交換しなければならないらしい。クラッチは消耗品とのこと。
代車はホンダのロゴだった。
このロゴには今はなきカセットテープのデッキがついている。


試しにPIAAとかいてあるいうコルク栓の材質のようなカセットテープの入れ物から20年近く前のカセットテープのコレクションを取り出し代車のカセットデッキで再生してみた。
「1993 Summer」とラベルに書いてあるカセットテープは果たしていい音を響かせた。
槇原敬之の『どんなときも』がはいっていた。
今聞いてもいい曲だな、と思った。
当時はCDを買ったり、借りてきたりしてカセットテープに録音するという行為をだれもが普通にしていた。
そういえば「録音」という言葉は聞かなくなった。
iPodに「落として」とか「入れてる」などと言うようになった。
その年のベストと称して自分の好きな曲を好きな順番でカセットテープに録音してマイベストを作ったりしていた。
カセットテープは最大でも120分が最高の長さで、売れ筋のテープはアルバム全曲が録音出来る60分や74分カセットなどだった。
好きな曲のベストテープを作ろうとするとなかなかテープの長さに選曲した曲の長さが合わずに苦労した。
テープの途中で曲が切れてしまったり、無音状態が長く続いたりするからだ。
テープの長さと選曲した曲の長さがぴったりだったときは、心の中でガッツポーズをしていた。
TDKのカセットテープをわたしは好んで使っていた。
久しぶりにカセットテープで曲を聞いて思った。
音楽はその媒体とは関係なく、存在しているのだと。
20年前のカセットテープは、今やiPodを代表とする携帯音楽プレーヤーにとって代わった。
再生する機器は代わっても、いい曲は残っていく。

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