すごく美味しかった

そういう気持ち

家族で食事に出掛けた。
店につくと何組かの客がすでに食事をしていた。

ちょうどわたしたちが食事をしている最中、年配の母親とその娘らしき2人連れが食事を終えてレジに向かった。

支払いは娘の方がしていた。
母親は店の玄関を出て駐車場の方に歩いていく。
彼女たちの車は、ちょうどわたしの目の前にある窓から良く見えた。
母親は車の前で娘が来るのを待っている。運転は娘がするようだった。

支払いを済ませながら、娘は、「すごく美味しかった」と店員に伝えていた。
娘の話はそこで終わらなかった。

料理の味付けにどんな食材を使っているのか知りたかったようだ。
4,5分くらいだったと思う。
娘と店員はしばらくの間、先ほどの料理の味付けや調理方法について話し込んだ。

車はロックされているようで、母親の方は、その間車の外でたたずんでいた。
不思議だったのは、「あれ?開かないなあ」とでもいう表情で、母親は何度か車のドアに手を掛けて開けようとしていたことだ。

店員との会話を終え、娘は何事もなかったかのように運転席に乗り込んだ。
母親も、何事も無かったかのように助手席に乗り込んだ。

わたしは彼女たちの行動に少々の違和感を持った。
しかし、運ばれてきた料理はすごく美味しかった。
すぐに忘れて、わたしは何事も無かったかのように食事をした。

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