ある中2の読書感想文

ある中2の読書感想文 そういう気持ち
星の王子さま

わたしはこの『人生は読めないブログ』というサイトが夏休みの時期に入ると本の感想を書いた記事へのアクセスが突然増えることを知っている。

夏休みと言えば、思い出すのが読書感想文
宿題の読書感想文の穴を埋めようとこのブログを検索している方々が少なからずいるのではないかというのが、わたしの予想だ。

しかし、わたしの書いた本の感想は、読書感想文の体をなしていないため、希望にそぐわない結果となっているのではないかと更に予想をたてた。

せっかく検索してくれたのに、読書感想文にコピー貼り付けできないと申し訳ないとと考えてここにいかにも読書感想文として書きそうな読書感想文を掲載することにした

題して「ある中2の読書感想文

対象図書:『星の王子さま
文字数:1571文字(空白含む)原稿用紙4枚分

なお文中の「」の箇所は、適宜「」や「おいら」に直して整えてください。

以下文章

この「星の王子さま」という本は、戦争中で、筆者のサン=テグジュペリがフランスにいる友人を気遣って書いた童話です。
「たいせつなことはね、目に見えないんだよ……」
これは、あまりにも有名な王子さまのセリフです。さびしそうで、怖がっている王子さまが、「ぼく」に向けていった言葉で、私は、たいせつなことって何だろうと思いました。
また、印象に残ったのは
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸をかくしているからだよ……」
「そうだよ、家でも星でも砂漠でも、その美しいところは、目に見えないのさ」
という会話です。これは、ぼくと王子さまが、水を求めて井戸を探している時の言葉です。これで、たいせつなこととは、美しいこととわかりました。でも、それだけではない気がします。そこで私が思いついたのは、たいせつなことは、誰かを思う気持ちだということです。王子さまと友だちになったキツネは、王子さまが、他のどの花よりもあの一輪の花がたいせつなのは、色々な世話を掛けてやったからだと教えました。そしてキツネは、人間はこのたいせつなことを忘れていると言ったからです。また、「ぼく」も王子さまのことを思っていて、それが素晴らしいことだと思うからです。また、王子さまは、こんなことも言っています。
「死にそうになっても、ひとりでも友だちがいるのは、いいものだよ。」
王子さまは、地球に行き着くまでに、たくさんの人と出会いました。例えば、ワンマンだが、無理な命令は下さない王さまや、1分間に一度、火をつけたり消したりする点燈夫、探検家の話を聞いて、本を書く地理学者などです。最後に出会った、地理学者のすすめで、地球にいくことにしました。たくさんの人に出会いましたが、別れる時にいつも王子さまが思うことは、大人って、とてもおかしくて、変わっているなということでした。私は、この人たちに共通して言えることは、他人から褒めてもらって優越感を得ることや、金持ちになるために星を管理していることなどの、欲望があるということです。そして王子さまは、その欲望を満たすことしか考えていない人たちのことが、理解できなかったのだと思います。また、この大人たちは、子供の純粋な心を忘れてしまっている大人です。
王子さまは、地球に姿を見せたときと同じ場所に行き、最後に、黄色い毒ヘビにかまれてしまったのだと思います。なぜなら、王子さまの足首の側には、黄色い光が光ったと書いてあったからです。王子さまは、前の日にも、このヘビと会って話をしていました。そして、自分の星に帰ったのだと思います。私は、最後に純粋でどこか不思議な王子さまがいなくなってしまうのが、とても悲しいと思いました。でも、いなくなっただけで、どこかの星にいて、またあの笑い声を響かせているのだと思います。
王子さまはいなくなってしまう前に、こう言っていました。
「夜になったら、星をながめておくれよ。ぼくんちは、とてもちっぽけだから、どこにぼくの星があるのか、きみに見せるわけにはいかないんだ。だけど、そのほうがいいよ。きみは、ぼくの星を、星のうちの、どれか一つだと思ってながめるからね。すると、きみは、どの星も、ながめるのがすきになるよ。」
王子さまの星が見えなくていいのは、どの星も眺めることができて、より楽しむことができるからという考えは、驚かされました。
また、王子さまは、人間はみんな違った目で、星を見ているとも言っていました。なので、私も、星を色々な見方で見てみようと思います。もしかしたら、全然違う星空に見えるかもしれません。そして、星だけでなく、日常のなかでも見方はたくさんあると思うので、それぞれ違った視点で感じてみたいです。また、心で見ないと、物事はよく見えないので、目には見えていないたいせつなことを見抜けるようにしたいです。



夏休み、宿題はさっさと終わらせて、いっぱい遊ぼう!
        あの日人生を奪われて遊べなかった人たちの分もね。

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