本の感想:風の谷のナウシカ1/宮崎駿

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風の谷のナウシカ1
宮崎 駿(著)
風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)
映画『風の谷のナウシカ』の原作は、監督でもある宮崎駿自身が描いた漫画である。
映画を見た人は多いが、原作を読んだことのある方は少ないと思う。
『風の谷のナウシカ』は全7巻にもおよぶ大作だ。
宮崎駿の描く細かい線画はやわらかく味わい深いが、その内側は人間社会に対する強烈なメッセージを秘めている。


映画ではこの第1巻が前半部分にあたる。
第2巻までが映画で描かれている部分だ。
全7巻という量からすると、わたしたちが見た映画『風の谷のナウシカ』は、物語の冒頭部分ということになる。
本当の物語はここから始まっていくという形だ。
映画では丁度きれの良い部分で終わっていることがわかる。
第1巻をみるかぎり、映画では原作を忠実に再現していることがわかる。
ナウシカの前にたちはだかる殿下妃クシャナ。
ひょうひょうとして敵ながらいい味のキャラクター参謀クロトワ。
オームや腐海の生き物たち。
太古の文明が汚した土。
これを浄化しようとこの星に腐海(ふかい)が出現する。
腐海がだす瘴気(しょうき)は人間に害を及ぼしている。
「太古の文明」とはもちろんわたしたちを指している。
ナウシカが第1巻の終わりにつぶやく。
「私たちが汚れそのものだとしたら…」
は誰もが考えさせられるのではないか。
わたし個人としては、あとがきにある著者宮崎駿自身の「ナウシカ」に対する思い入れが興味深く感じられた。
「ナウシカ」という名前は、ギリシャ神話の『オデュッセイア』からとったとのことだ。

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