本の感想:野茂英雄 日米の野球をどう変えたか

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野茂英雄
日米の野球をどう変えたか
ロバート・ホワイティング(著)
野茂英雄―日米の野球をどう変えたか (PHP新書)
三振は自分でするとかっこわるい。でも自分がピッチャーなら、三振を取ると胸がすっきりとする。
英雄<ひでお>と書いて「えいゆう」と読むが、野茂はわたしにとっては「えいゆう」その人だ。


本書には、野茂英雄が大リーグ時代に成し遂げたことを中心にして、野茂の人となりや野球に対し取り組む姿勢を多くの取材を元にして書いてある。
近鉄バッファローズ時代からの野茂を知っているわたしとしては、野茂が大リーグに挑戦(本書からすれば、その当時は、裏切り者扱い)したことを嬉しく思っていた。変なフォームで凄い球を投げる野茂英雄をわたしはかっこいいと思っていたからだ。大リーグのごつい選手相手にバッタバッタと三振を取って欲しいと考えていた。
実際にそれは実現した。
野茂が活躍した当時のうかれた日本で暮らしていては見えなかったことが本書には出ていて面白い。
・口数の少ない野茂が大リーガーに言った冗談。
・アメリカ人が日本人をどう見ていたか。
・野茂が大リーグに行った後、アメリカ人の日本人に対する見方はどう変わって行ったか。
・野茂は野球殿堂に入れるか?
わたしのような野茂英雄ファンにはきっと楽しく読む事が出来る内容だ。
純粋に野球が好きだったんだ、野茂は。そう思えるシーンが本書には多く登場する。
本書は野茂英雄の本であると同時に日米の「違い」を野球という視点から見ている本である。
「考え方の違い」は、何か一つのものを通して見ると分かりやすいようだ。

野茂とイチロー、野茂と松井秀喜の大リーグ初対戦のことも書いてあった。
野茂がいなければ、イチローも松井秀喜もその他多くの日本人選手も大リーグで活躍してはいなかった。
本の帯には、

イチローは天才。
松坂は怪物。
ヒーローは野茂。

と書いてあった。
パイオニアはいつもかっこいい。

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