本の感想:徹底解説HTML5マークアップガイドブック

スポンサーリンク

徹底解説HTML5 マークアップガイドブック
羽田野 太巳(著)
徹底解説HTML5マークアップガイドブック
ホームページを作る際に使うHTMLという言語の解説本。
文章を書く時に使う国語辞典のホームページ版と考えると分かりやすい。
ただこの本を熟読しても素敵なホームページが作れるわけではない。


辞書を面白がって読む人はそう多くはないと思うが、わたしはどちらかというと時々辞書を本として読んでしまう。

マシンが読みやすくなることと引き換えに、人にとっては、とても難しいマークアップとならざるを得ませんでした。

本文より – HTML4.01からXHTMLに移行したことにふれて
などは読み物としては面白い。この後、ホームページ記述言語が難しくなって誰も使う人がいなくなってしまった状況を説明したあとHTML5に移行した経緯を解説しているのだが、コンピュータを使うのはやはり人なのだと認識させられる。
わたしは、この『徹底解説HTML5マークアップガイドブック』もは真剣に辞書として使うというより、読み物として面白いのではないかと思ってしまう。
それはさておき、本書の構成はシンプルだ。
最初にHTMLの歴史(わたしとしては面白い)があり、HTML5での記述方法を従来からの記述と比べて解説している。
各タグについてシンプルな例文がある。
本書は、HTML5に対応している。5という数字はHTMLのバージョンを表している。
本書は、徹底解説と銘打っているだけあって、HTML5ではどう記述したら良いのか?といった問いにシンプルな例文で簡潔に説明されている。そうした意味ではHTML5の辞書として本書は十分に利用価値はある。ただ、HTML5自体はまだ完成しておらずW3Cでも日々仕様が更新されている状況なのでネットでの情報と併用してホームページを作っていくしかない。(HTML5は2012年の時点で、2014年正式発表が予定されている)
本書を読んで感じたHTML4.01とHTML5との大きな違いを述べる。
HTML4.01までは、HTMLとCSSを使ったホームページの構造と見た目を記述していた。
HTML5からは、本書での例文のなかにあるようにHTML、CSSに加えJavascriptが大きな役割を演じている。
HTML5で、ホームページは構造と見た目に加えて、「振る舞い」も記述されるようになったということだ。
ホームページを「見たとき」や「操作したとき」に起こる様々なことが記述できるようになったといえる。
そうした意味では、今後ホームページを作る人の間ではJavascriptは必須の知識になっていく。
スマートフォンなどでのGPSデータを取得するのもJavascriptを使う。
画像をリアルタイムに描いたり、動かすことのできるcanvasタグでの記述もJavascriptを介して行う。
徹底解説というだけあって、本書は分厚い辞書のような本だ。
ホームページを作っていて何か気になったときに辞書のように引くような本だと思われる。
ただしホームページを作るHTMLという言語はどこか人間の話す言語に似ていて、融通が利く。
例えば「よろしくお願いします」を「よろしく!」と言っても問題ないと言うことだ。

人間の話し言葉と違う点は、それが相手に聞こえないということだ。
「意味合いだけが通じる」といった感じだ。
先生が生徒にきっちりと教えるようなものとしては、本書のような本が必要だと思うし、また辞書がなければそれがいいかげんな言葉遣いだとは見当がつかない。
しかるに本書のような本は必要なのだ。
最初に述べた
ただこの本を熟読しても素敵なホームページが作れるわけではない。
というのは、辞書を読んできちんとした文章を書くことが出来たとしても面白い小説が書ける訳ではないということと似ていると思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました