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本の感想:デルトラ・クエスト2〈1〉秘密の海 – 歴史を知らない国家は、過去から何も学べないからな

デルトラ・クエスト2〈1〉秘密の海
エミリー・ロッダ(著)
デルトラ・クエスト2〈1〉秘密の海
デルトラクエスト1の1巻〜8巻まで読んでみましたが、わたしの予想を裏切るワクワクする話でした。所々大人が読んでもハッとさせられるセリフがちりばめられています。
今回は、1でデルトラ王国を取り戻し、影の大王を追い払うことに成功したリーフ達が、影の王国に連れ去られた仲間たちを取り戻す物語です。
デルトラクエスト2は全3巻です。1が面白かったので、読む事にしました。


今回は、デルトラ王国の「歴史」に焦点があてられます。
「人」に歴史あり、とはよくいったものですが、「国」にも、生まれてから現在までを作ってきた歴史があります。
「デルトラ年鑑」という歴史書には、過去にデルトラ王国を作ってきた人々や、影の王国の闇の力を封じるものについてなど、大切なことが書かれています。
そしてこの大事な「デルトラ年鑑」を守ってきた老人ジョセフとその助手である若いラネッシュ。魅力的な新しいキャラクターも登場してきます。
このデルトラクエストの世界は、コンピュータなどない世界ですから、歴史書は本にしか書かれていません。
当然この本を消失してしまったら、この国の叡智が失われることになりかねません。
デルトラ年鑑を守ってきたジョセフは、きっと「歴史の本を守ること」が「この国を守ること」であると考えていたと思います。
ある人物がつぶやきます。
「歴史を知らない国家は、過去から何も学べないからな」
この言葉は、現代においても重い言葉だと思います。
水と油は混ざりませんが、この物語では、少女ジャスミンと大男グロッグが水と油でしょう。
この2人は、口を開くたびに喧嘩になります。
しかし、この巻において、グロッグは主要な役割を果たします。
ジャスミンからすると、いつも自分に対して嫌な事を言うヤツとなるグロッグは目の上のたんこぶです。
「嫌な事を言うヤツ」で、わたしはいつも思い出すのですが、ソニーの犬型自律ロボット「アイボ」の開発者である土井利忠さんが、NHKスペシャルにおいて、昔こういっていました。
「自分とは反対の意見を言う人、自分にとって目の上のたんこぶのような人こそ本当は必要なんだ」
土井さんが言うには、「じつはそういった自分にとっては、嫌だなぁと思う人こそが、一番自分を見てくれている人」なんだと。自分自身を知るためには、そういう人の意見を聞く事が、一番なんだということです。
グロッグが物語の最後にジャスミンにいう言葉は、まさにそれです。
国の歴史に焦点があたるこの巻。
わたし自身も、自分の歴史を少し振り返ってみようかと思いました。

2 COMMENTS

赤鈴(アカスズ)

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ご訪問ありがとうございます!
初めて見ましたが、デルトラクエスト・・・ハリウッド映画とかにありそうですね。

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mrgarita

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こんばんは。コメントありがとうございます。
京都宇治への旅行拝見しました。わたしも京都は好きです。
仏像がとりわけ好きですね。
夕焼けの写真もきれいでした。いいなぁ一人旅

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