本の感想:なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか

面白かった本(その他)

なぜデジタル社会は「持続不可能」なのか
ギヨーム・ピトロン(著)
児玉しおり(訳)

本書の結論は

デジタル技術が発達した社会は地球環境にやさしくはない

ということ。

それはつまり…というこの結論への理由記述が本書の主旨だ。

世界が持続可能な社会を追求している昨今、本書のようなレポート書籍の意味は深い。
便利さの裏で、見て見ぬふりはできないということだ。

ネット社会や生成AIが普及すればするほど電力消費は増大し海底ケーブルやデータセンター(ネットにつながったサーバ群)、太陽光パネルなどの物理的な施設が増えて地球を破壊していく。

とりわけ『いいね!したらその情報は千キロを移動している』というわたしたちのスマホ操作でのデータの流れを追った第1章「いいね!の地理学」は分かりやすく面白い。

印象に残ったレポート内容

・デジタル技術は、世界電力の10パーセントを消費している
・隣の人のSNSにいいね!したら情報は千キロを移動する(いいね!の地理学)
・動画やSNS、ショッピング、オンラインゲームなどのネット社会が成り立っているのは世界中にはりめぐらされた海底ケーブルのおかげ(デジタル社会は物理的な環境破壊抜きには成り立たない)
・LEDのエネルギー節約分は消費増加によって生じるエネルギーを埋め合わせることはできない(リバウンド効果)
・リバウンド効果の先例として、ガソリン車の燃費があがったのに世界の新車販売は増加してしまいエネルギー消費全体では増加になっている
・近い将来(いや現在?)自国を守る以前に海底ケーブルを軍隊が守る時代がやってくるかもしれない

いいね!するのが躊躇してしまう内容となっている。

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