アニメに学ぶ「科学」と「不安」

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「人間の不安は科学の発展からくる」という夏目漱石の言葉がある。
『ナウシカ』や『機動戦士ガンダム』はそれを画で表した。


ナウシカの映画になった部分は、ずいぶんと感動的な物語だが、実際は原作の全7巻のうちの前半2巻分を映画化したにすぎない。実は後半の5巻分に大事な話がかくされていて、巨神兵やトルメキア軍との攻防は単純な敵味方の話ではないことがわかる。確かナウシカの6巻だったと思うが「人の住む世界がせばまっていく」というセリフがあった。
わたしは福島で起きた原発事故で近づくことができなくなった地域が頭に思い浮かんだ。環境汚染や森林伐採によってわたしたちは自らの手で、生活する地域を狭めている。
「悲しいけどこれ、戦争なのよね」などの名言を持つ機動戦士ガンダムでは、エネルギー資源を巡ってジオン軍と地球連邦軍との間で戦いが繰り広げられる。男心をくすぐるガンダムやザクなどのモビルスーツは、科学の粋を集めて作られた兵器だ。兵器とは、何のために存在するものなのか。
現代でもエネルギーを巡る争いは同じだ。科学の発展は人間の生活を豊かで便利なものとしたが、その後の不安を夏目漱石は予見していたのか。
「私達はなんて沢山のことを学ばなければならないのだろう」と最後に語るナウシカは、世の中は思っているほど単純ではないことをわたしたちに教えてくれる。

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