令和の時代に不思議に思うことは、図書館の映像コーナーに置いてあるVHSビデオの映画だ。
いまだにVHSビデオの映画を図書館で借りることができるのだ。
何が不思議なのかというと、VHSビデオテープを再生できる機器をもつ家庭がそうそうあるようには思えないからだ。
VHSビデオデッキがあったとしてもそれをつなげるテレビを持っている確率は低い。
VHSビデオとテレビをつなげるにはコンポジェットといって黄・赤・白の3色の線でつなぐ。
黄色は映像用で赤と白は音声の右スピーカーと左スピーカーに対応している。
ところが最近の液晶テレビやディスプレイ装置はHDMIなどの1本線だ。
VHSビデオデッキを持っていても最近のテレビとは接続ができないのだ。
わたしみたいにコンポジェット出力をHDMI入力に変換するというようなマニアックな機器を買えば別だ。
図書館でVHSビデオを借りる人の家には、自宅にVHSビデオデッキとブラウン管式のテレビでも置いてあるのではないだろうか。あくまで想像だが。
図書館ではVHS版でしか借りられない作品もあって(たいてい古い作品だが)、以前に一度だけ沢田研二が天草四郎役で登場する「魔界転生」を借りたことがある。DVD版は置いてなかったのだ。
ところでテープ式の機器は仕組みが分かりやすい。
今観ている場所で再生を止めれば、次回は止めたところから再生が始まる。
物理的にそうなっているから安心できる。
DVD以降の機器は安心ができなくなった。
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