人

少なくともわたしは世の中の景色が人工的であることを知っている。

雑草と 言ふは人なり わが家かな 長崎瞬哉

私の実家の楊枝入れは陶器で出来ていて、こんな言葉が書いてある。 人には愛 　花には水 ー鬼押出し

仕事場に車で向かう途中、たぬきを2回見た。 1匹ずつ、計2回に分けて見たのだが、どちらのたぬきも道路の端でうずくまって動かない。 要するに、死んでいたのだ。

名声に いつか忘れる 人の道 長崎瞬哉

過ちを正し 欠陥を改むれば 最髙の技術に到達し得る ひたちなか情報電子専門学院石碑

人生。 障害物競走に例えてみる。

海援隊の『贈る言葉』という歌がある。 いい歌だと思うし、当時の情景も思い出させてくれるわたしの好きな歌だ。 人は歌を聴くとき、自分の中で思い思いに勝手な情景をこしらえて聴いている。

家、とは何だろうかと思う。 ちょうど一年前の正月明けは、三人が暮らしていたわたしの実家は、今は誰もいない。