面白かった本(小説)

本の感想:むらさきのスカートの女

むらさきのスカートの女 今村夏子(著) 読み終えてからタイトルが秀逸だなと感じた。 「むらさきのスカートの女」である。非常に気になる人物ではないか。(ちなみにわたしはこれまで紫色したスカートをはいた女性をモーターショー以外でしか見た事がない...
長崎瞬哉(詩人)

暴風に耐える草木を見た夜は

目をとじて聞け 天の歌声 長崎瞬哉
面白かった本(小説)

本の感想:夜行/森見登美彦

夜行 森見登美彦(著) わたしの購入した文庫本の中に「夜行列車の淋しさを封じこめた小説です。良い旅を!」と書かれた著者メッセージカードが入っていた。読後のわたしの感想は、まさにその通り、といった感じである。 京都「鞍馬の火祭」の最中に失踪し...
言葉

2019年10月のメモ2

何かしら物事をする際、目標が「成し遂げること」ではなく、「怒られないこと」になってしまっている。常に人の顔色を伺っているようでは何も達成出来ない。 学生の週番日誌『今日の反省』欄より
そういう気持ち

現代人の宿題

ネット検索とリテラシー わたしは、時々授業中の学生に対し、「ここ検索すればすぐ出てくるから。調べて見て!」と指示することがある。(まあ、楽して説明の手間を省きたいだけなのだが...) そんな時のわたしには、検索ワードが分かれば必要な情報にた...
そういう気持ち

並ぶ人たち

午前9時前頃だったと思うが、車でパチンコ屋の前を通ると駐車場に大勢の人たちが並んでいた。そこがパチンコ屋であることを認識する前に、駐車場に並んでいる人たちを目にしたわたしの脳は、こう判断した。 先日の台風による被害で困っている人たちが水を求...
そういう気持ち

会話能力が著しく低いのは会話をしていないせい

わたしはどちらかと言うと文章を書くことに時間を費やしてきたせいか、会話能力が著しく低いことに気が付いた。(今更?という感じがしないでもないが) 時間をかけると返答できるのだが、リアルタイムな対話には慣れていないのだ。 これは例えば外国語を学...
そういう気持ち

黒猫人間

外の空気を吸おうと玄関を出て、ふと右を見ると黒猫がいた。 黒猫とわたしは目があった。ふてぶてしい顔をした猫だ。 わたしが黒猫を見ると同時に黒猫の方もこちらに気づいたようだ。明らかにわたしという人間に気づいた後、「フン」といったかは分からない...
面白かった本(小説)

本の感想:ハイペリオン

ハイペリオン ダン・シモンズ(著) 酒井昭伸(訳) 『ハイペリオン』は、1989年に米国で発表されたSF小説である。 本を見た時のわたしの第一印象は、「タイトルがかっこいい」である。 いきなり結論 最初に結論を言わせてもらうが、本書は500...
長崎瞬哉(詩人)

川柳:霧

消臭と 言う名のスプレー 君を消す 長崎瞬哉