ChatGPTが凄い!といっている人には2種類いる

アイキャッチ未登録画像 そういう気持ち

ChatGPTに代表される生成AIに関する話題やニュースに毎日事欠かない。
一瞬で、プログラムを作ったり、芸術的な絵を描いたりして最初のうちは「これは凄い!」だったものが、最近は、「こう使えば便利!」になってきた。

「ChatGPTを使わないと損!」みたいな動画も出てきて、使ったことが無い人には、焦りのようなものが生じる昨今だ。ちなみにわたしは使ったことがある。

わたしが感じたのは、「使わないと損」みたいな感情ではなく、「使う人のレベルにより損だったり、害になったりする道具」だということだ。

分かりやすい例えをするなら、日本人なら一般的な道具として認知されているかな漢字変換だ。
文章入力するとき、自分ではその漢字を書けなくてもスマホやパソコンにかなを入力して変換すれば正しい漢字を表示することができる。忘れてしまった漢字でも読みさえ入力できればすぐに漢字を表示してくれて便利だ。

ただし、かな漢字変換が便利だと感じるのは「漢字を書ける」、あるいは「漢字を習ったことがある」という前提条件がある。
もし漢字を習ったこともなく1つも漢字を知らない人が使えば、変換された漢字が正しいものかさえ分からないはずだ。

示された答えが正しいか、あるいは示された答えが良い物か悪い物かの判断ができるには一定の知識なり経験なりが必要だ。

ChatGPTを使うときにも同じ事が言える。
ChatGPTに「テトリスのプログラムを作って」と呼びかけたとする。
表示されたプログラムでテトリスが動いたとして、そのプログラムが良い物かどうか。あるいは、どの部分が素晴らしい点なのか自分で判断できなければ、それこそかな漢字変換ではないが、最初に出てきた答えを何の判断もせず(あるいは判断も出来ず)ただ利用するだけになる。

提示された答えを判断できる能力がないとChatGPTを「使える道具」として使えない人ということになりかねない。

ある知識を持った人がその方面でChatGPTを利用すれば有用だと言える。
自分の知識のない分野でやみくもに答えを求めて利用するとただの答え合わせになってしまう。
まして仕事で使ってしまうと漢字変換を間違えたみたいに恥をかくことにもなりかねない。

ChatGPTが凄い!といっている人には2種類いることに注目したい。
その分野の能力があって道具としてChatGPTを使うことができる人。
能力がないので困ったらChatGPTに聞けばいいと勘違いしている人。

ChatGPTは誰でも使うことができる。
そう考えるとやはりその人その人の能力が差をもたらすのだと考えざるを得ない。

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