長崎瞬哉(詩人)

長崎瞬哉(詩人)

自由律句:マスク悲しや

転売の マスク悲しや 買う人もなし する人もなし 長崎瞬哉
言葉

詩:黄色い空からこんにちは

言葉の偉大さに気づいた時はもう遅い。 人生の残り時間がカウントダウンを始めている。 「あーあ」と嘘ぶいてに空を見上げても、いつもの青い空だ。 空が黄色をしていたら気分はどんなだろう? 言葉には人の想像が入ることに気づく。風。 長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

チルルからノイへの短い手紙(要再提出)

地球には水と空気があったから生命が生まれた、なんてこと本気にしないで。 それはあくまでノイ...あ、地球の常識。わたしたちチルルからすれば、水も空気もあっては困るもの。 そちらの言葉では、なんて言うの? 《干からびた》?《ドライ》?それとも...
長崎瞬哉(詩人)

俳句:出会い

人の世は 出会いが苦楽 いとをかし 長崎瞬哉/悩んだり喜んだり
長崎瞬哉(詩人)

俳句:煙

立ち昇る けむり天まで たき火かな 長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

俳句:時

過去は来ない 未来はまだで 今しかない 長崎瞬間
長崎瞬哉(詩人)

夏秋冬春夏

物事の終わりは辛気臭くていやですね。映画でも本でも終わりになってくるとなんだか寂しくなってくる。季節なんてのもそう。特に夏なんかかそうです。夏の終わりは寂しいです。暑さにちょっと秋が入るっていうか。風が吹いても秋の匂いがするんです。そしたら...
長崎瞬哉(詩人)

俳句:好きなこと

好きなこと なんだったっけ? 過去に聞く 長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

少しの時間

壁の落書きにこうあった 若者はいつの時代も時間を無駄に過ごし 老人はいつの時代もそれを憂う わたしはどちらも経験したのでそれが分かる 長崎瞬哉
長崎瞬哉(詩人)

ショートショート:猫と世界

わたしはいつから猫になっていたのだろう。 確か昨日は電車に揺られてしたくもない仕事に行ったはずだが。昼にはスキヤの牛丼を食べて、残業もせずに帰宅した。 はず、だった。 確かにわたしは「猫になりたい」と考えたことはある。一度や二度ではない。通...