長崎瞬哉(詩人)

長崎瞬哉(詩人)

俳句:たき火

たき火だと 心の奥に 火が灯る
長崎瞬哉(詩人)

続・夢十夜/第七夜『家』

こんな夢を見た。 目の前に、幼い頃に住んでいた家が見える。私は懐かしくなって、玄関を開けた。 中はしーんと静まり返っている。不気味だった。誰もいなかった。
長崎瞬哉(詩人)

川柳:いつも

サヨナラの 一歩手前に いつもいる
長崎瞬哉(詩人)

川柳:悪人

要人を 悪人とよむ こころあり
長崎瞬哉(詩人)

俳句:風

この歌が 届けばそれが 俺の風
長崎瞬哉(詩人)

短歌:暗がり

もし夜に 電気をぜんぶ 消したなら
長崎瞬哉(詩人)

短歌:幸

一筋の 朝日その葉を 照らしたり
長崎瞬哉(詩人)

詩:二口目

一口目のお酒のなんと美味しいことか! 二口目、三口目と飲むにつれ薄れゆく感動 いつか真実は自分の中にあると知る
長崎瞬哉(詩人)

詩:歴史を食べる

今日わたしが死んだら、歴史はそこで終わるのか。 わたしの歴史を食べてくれる人がいたらいい。
長崎瞬哉(詩人)

俳句:木の葉

はらはらと 落ちる木の葉に 何を見る