本の感想:自転車に乗って

面白かった本(その他)

忌野清志郎夏目漱石が一緒に載っている本は、きっとこの本ぐらいだろう。

本書は自転車にまつわるエッセイや短編、はては漫画まで(忌野清志郎の歌も含め)ジャンルも広く集めた本だ。数えたら全部で27編

しかし、よくもまあ広いジャンルから「自転車」にまつわる話を集めたものだと感心する。

子供の頃、自転車の練習に苦労した人。いま自転車に乗っている人。自転車が好きな人嫌いな人。

乗り物に関して一家言ある人… 自転車というものを色んな視点から楽しめる本かもしれない。

しかし夏目漱石は現代語ではないため少し読みにくかった。

江戸川乱歩の「おしゃれ自転車」で、えっ乱歩がこんなこと書いてたの?となり柴田元幸の表題でもある「自転車に乗って」の視点にアハハと笑い、真鍋博の「自転車、そして自転車の思想」の深い考察にそういうことかとうんうん頷く。
さいご益田ミリの「優しい言葉」でほろっとくる。

自転車を知っている人なら誰もが楽しめる本です。

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