コンピュータが普及し始めたころ、「仕事の効率化」という言葉も世の中に広がった。
これまで人がやっていた仕事は、コンピュータを活用することで効率よく終わらせることができるようになる。そして人には余裕時間が生まれる。
間違いではないが、多くの「会社に勤める人」に対しては違う結末となった。
コンピュータを活用することで効率よく1つの仕事を終えると、会社は次の仕事を「人」に与える。
よって仕事時間は変わらず、コンピュータを使ってする仕事の量が増えていった。余裕時間はコンピュータを活用する以前よりも減った。
これと同じような現象がAIについても言える。
AIを活用することで人は仕事の効率化を図れる
といった言説がまことしやかに流布されている。
これはかつて「コンピュータを活用することで人は仕事の効率化を図れる」という言葉と変わらない。
「コンピュータ」を「AI」に置き換えただけの、ただの言葉遊びだからだ。
はやく気づけ。人よ!
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