2022年1月17日付のニュースにこんなものがあった。
6Gで人間を“拡張” ドコモ、動作を複数人で共有する基盤開発
NTTドコモが、ネットワークで人間の感覚を拡張する「人間拡張」を実現するための基盤を開発した。センサーで取得した動作データを基盤経由で他者やロボットに共有できる。
現在の携帯電話通信網は5G。(ちなみに5th Generationの略でファイブジーと呼ばれる)
ネットワークの通信回線が一つ前の4Gより速くなったバージョンだ。とは言え、わたしの住む田舎ではまだ4Gが中心だが…。
で、この5Gの次世代のバージョンが6Gだ。
5Gより6Gの方が通信速度が速くなることは分かる。
しかし、どれ位通信速度が上がるのか数値だけみてもわたしにはさっぱり分からない。
ただ一つ先ほどのニュース中の驚愕の事実は、6Gになって更にネットワークの通信速度が上がると「ネットワークの通信速度が人間の神経の反応速度を超える」と書いてあるのだ!
凡人のわたしにはピンと来なかったが、同記事に書いてあるいくつかの事柄を読むにつれ空恐ろしくなってきた。
- 熟練技術を必要とする分野でスキル共有が可能となる
- 過去の人間の動作を現在の人間で再現できる
- 将来的には感情や五感なども共有できるように…
これはすなわち人間機能拡張だ!
努力しなくても能力が上がるようにでもなるのか?え?え?え?
「鋼の錬金術師」だって兄弟で修行してたぞっ!
過去の人間の素晴らしい能力を生身の人間が得たら、俺たちは一体何を捨てなければいけないんだ?
それとも何も捨てずともスマホのアプリみたいに人体に能力を追加できるのか?
織田信長の能力使って世の中変えてやろう!なんて奴が出てくるぞ。
人類は来るところまで来てしまったようだ。
しかしそこで考える。
6Gで人間を拡張できる世界は、人にとって幸せな世界なのか?
心まで操作できて本当に幸せなのか?
幸か不幸かよりも、もっと気になるのは、人間の機能拡張が社会的に当たり前になる世の中だ。
それは、新型コロナワクチンを打つのが当たり前になったような感じ、あるいは生まれて学校に通うのが当然の権利のような感じで、人間の機能拡張が普通になる世界が来てしまうのではないかという一抹の不安だ。
コメント
人間の神経伝達速度ってどのくらいなんですかね。
超低遅延って事はレイテンシが低くなるだけで、速度は変わらない?10g回線よりは遅いって事なんですかね。
以下に面白い記述があります。
考えるスピードってどれくらいなの? – GIZMODO
要するに人間自体まだ分かっていないようですね。(神経伝達速度だけでの判断はできなそう)
予測で動くというなら予測が間違っている可能性もあるわけで…このあたりが人間なのだろうかとも考えてしまうわけです。
人間の能力を拡張した人間はもはや人間ではないのではないかと。
哲郎が機械人間をもとめる旅をした銀河鉄道999を思い出してしまいました。