0と1のあいだ

「白黒ハッキリして」とか「YesかNoか」などの言い回しは日常耳にする言葉です。
コンピュータの世界ではこれらの「情報」は全て「0」と「1」で表されます。すなわち電源のONとOFFです。
例えば、私たちが日常使う「5」という数値はコンピュータの中では「101」と表されます。コンピュータは0と1でしか物事を表現できない為、こうなります。
これを2進数と呼んでいます。
101は電源のON-OFF-ONを表します。コンピュータはこれを人間の目にも留まらない速さで動作させて色々と表現しているわけです。
コンピュータにはこのONとOFFの間。すなわち1と0の間というものがありません。
色で言うところの中間色が無い状態です。白と黒の間にあるグレーと言う色はないのです。
コンピュータとお付き合いをする場合は、「好きなの?嫌いなの?ハッキリして!」と言えば、すぐに「君なんか嫌いだよ」といってくれる訳です。その中間がないので、「う〜ん。よく分からないなぁ」と言われる事はないのです。
でも人間は違いますね。
「はい」か「いいえ」で答えてね、と言われても「どちらでもない」とか「分かりません」という感情があります。
「分かりません」と言われても「今」分からなくて、時が経てば「分かる」ことなのか、それとも「ずっと分からない」ことなのか、それさえも分かりません。
人間は曖昧模糊(あいまいもこ)としています。
悪いと分かっている事をやってしまったりするのはこういった感情がなせる技だと思います。
0と1のあいだは無限です。
〓武田〓

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