詩:人は自分で名前を決めることができない

長崎瞬哉(詩人)

「人は自分で名前を決めることができない」

わたしの名前はたぶん父がつけた。自分でつけた名前ではない。

人は自分で名前を決めることができない。

名前とは何だろう?

世界に自分たった一人だけなら名前は必要ないだろう。

他者と区別するために名前はある。

他者と区別したいから名前をつける。

生まれてくる子どもに期待や希望をのせ名前をつける。

今日あなたは誰かに名前を呼ばれたり、誰かの名前を呼んだりしましたか?

それは名前をつけてくれた人が遺したものです。

長崎瞬哉

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