東京の映画館

わたしは年一回銀座で開催される友の個展に行く。(今年はこんな感じ「ー彫文・陶彫ー 大野敦史個展」超一流です)
そのついでに映画をみるのだ。それも出来るだけ小さな映画館でマイナーな映画をみるようにしている。

小さい映画館はわたしにとっては魅力的だ。
今回は、地下鉄六本木駅を降りたところにあるシネマート六本木に行った。
六本木駅を降りたところにある、とはいうものの駅から2、3分歩いて路地を入ったところにある目立たない映画館である。エッチな映画専門の映画館?と思ってしまうくらいだ。

午前中に一本、午後一本と立て続けに二本の映画を観た。
観た映画は、昔流行った韓国のヤクザ映画「チング友よ」と直木賞を受賞した桜庭一樹の問題作「私の男」だ。どちらも面白かった。映画館の雰囲気と映画とが合っているから余計に面白く感じてしまう。全国どこへ行っても同じシステムで同じサービスが受けられる映画館とは違う気がする。

昨年行った新宿ミラノ座もこじんまりとした映画館だったが、シネマート六本木もこじんまりとしている。TOHOシネマのように馬鹿でかい椅子ではなく、隣との距離が適度にある椅子。客席も200席あるかないか。昭和の映画館の雰囲気がある。
ところで、シネマート六本木はチケットを買った後、チケット売り場から少し離れたところにある階段を下りて上映会場まで行くのだが、その間に切符を拝見しますという場面がないのだ。わたしは内心切符なしでも入場できるのではないかと思ってしまった。ちょっとした部分なのだが、どこかゆったりした時間が流れている。

昨年行った新宿ミラノ座は2014年の12月で閉館となるらしい。
東京はそれ程好きではないが、こうした映画館がなくなっていくのは少し寂しい気がする。

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