本の感想:味写入門

本の感想:味写入門 面白かった本(その他)

味写入門
天久 聖一(著)

とりあえず腹を抱えて笑いたいときは、コレ!
この本は、我が家の本棚に置いてある。年に1度はこの「味写入門」を誰かしら持ち出してきて声を出して笑っている。何がそんなに面白いのかと他の家人も集まってきて笑いだす…そんな感じの本である。

この本は、素人の撮った面白写真(=著者曰く味写、味わいのある写真の意味)に対して著者がコメントしている写真本だ。美術館の売店においてあったものを何気なく購入したのだったが、買って正解だったと言える。
味写(あじしゃ)というジャンルを勝手に作って本にしてしまった著者は、ゆるキャラなどのジャンルを生み出したみうらじゅんに通じるものがある。

掲載されている写真は、デジカメ以前のフィルムカメラ時代のものが多数。となると昭和感がただよう写真が多いのだが、現代に見ても全く問題なし!(違和感なく見て笑う事が出来るという意味)
本の帯に「プロには無理。」と糸井重里氏の言葉が載っていたが、確かにこれらの写真はプロには無理だ。
「なぜそのタイミングで撮ったの?」「なぜこれを撮った?」というような疑問符がつく写真。また、カメラの性能が悪かったからこう写ってしまったんだなあ、というような驚き写真(ピッコロの魔風波に封じ込められたような人の写真など)まで、素人しか撮れない写真のオンパレードだ。しかも全部声を出して笑ってしまう。

写真毎に著者のコメントが書いてある。これがまた味があるのだ。著者の写真へのコメントのおかげで面白さが倍、いや5倍くらい向上している。
わたしが好きなのは、「バズーカ砲」「アクションカメラマン」「焼肉ハンター」「グラビア爺さん」…正直あげるときりがない。写真をお見せ出来ないのが本当に残念である。ぜひ本書を手に取って笑ってみて欲しい。

ちなみに、わたしの中学3年の娘などは、この本を見て30分くらい声を出して笑っていた。
本書の続編を切に願う。

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