本の感想:ボッコちゃん

面白かった本(小説)

ボッコちゃん
星 新一(著)

著者の星新一が初期の作品を中心に、自ら50篇のショートショートを選んだ単行本が、「ボッコちゃん」だ。

星新一の本名は星親一だそうです。
その星新一が書いたショートショート集の中で一番売れている本が「ボッコちゃん」らしい。

50篇収めてあるだけあって、星新一のショートショートの中でもとりわけ短い作品が目立つ。
著者のあとがきもこれまた短い。しかも、解説文は筒井康隆が書いているのが凄い。

とりわけ最後に収められた「最後の地球人」が印象に残った。
地球上の人類がどんどん増えてしまい、人口爆発した未来。
ある時を境に、人類には1人以上子供ができなくなる。最終的にどんな結末が待っているのか…

カラッとした文体とは裏腹に星新一の作品は、バッドエンドが多い。
しかし、時折り交じる人類への希望みたいな作品がわたしは好きだ。

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