台風の影響で自宅裏の杉が道路に突き出していた。
その道路は坂道になっており、道路の上にあった杉が道路めがけて落ちそうになっているのだ。太く巻きついたつるのお陰でなんとか道路に滑り落ちないでいた。
そのままにしておくとかなり危険だ。杉が滑り落ちてきた時に、ちょうど車が走っていれば運転席を突き破ってしまうんじゃないかという角度だった。やはり切るしかない。
近頃よく木を切っている気がする。わたしは最近木こりだ。
使っているチェーンソーの歯が切れなくなっていることを知っていたので、目立てというものをしてみることにした。
目立てといっても何のことはない、丸ヤスリを使って丸くなったチェーンソーの歯をこするだけだ。20個くらいある歯の目立てをした。少しは切れるようになったようだ。30センチほどの太さの杉が切れるか不安だったが、なんとか切ることが出来た。
道路にはみ出ている部分の杉を2、3度輪切りにしてから、杉が滑り落ちるのを防いでいたつるを切った。下で妻に見ていてもらった。ちょうど杉を落とした時に車や人でも通ったら大惨事だ。下で見ている妻も危ないのではないかと思った。
つるを切ると、案の定ズルズルっといって5メートルほどの長さの杉が道路に落ちていった。自分より大きな物体が移動していく様は、見ていて怖いものだ。
ひととおり作業を終えた後、いつものくだらない感情が沸いて出て、木の人形を作った。
モアイ像を作ろうと思ったのに全く違うものになった。
木の人形 – 作業手袋を干すのに使える、わけでもない
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