戦争当時の息吹

そういう気持ち

筑波海軍航空隊記念館(茨城県笠間市)に第二次世界大戦当時の昭和16年12月9日の朝日新聞夕刊1面があった。

社説という部分に

いまや皇国の隆替(りゅうたい)を決(けっ)するの秋(とき)、一億(いちおく)國民(こくみん)が一切(いっさい)を國家(こっか)の難(なん)に捧(ささ)ぐべき日(ひ)は來(き)たのである。

と書いてあった。

意味は

今こそ、日本という国の盛衰(栄えるか衰えるか)を決める重大な局面である。一億の国民全員が、すべてを国家の危機(国難)のために捧げるべき日がついに来たのだ。

補足:

  • 「皇国」=天皇を戴く国、すなわち日本を指す当時の呼び方。
  • 「隆替」=盛んになることと衰えること(盛衰)。
  • 「秋(とき)」=重大な時期・時機を表す文語的な読み。
  • 「難」=困難・危機・国難。「国家の難に捧ぐ」で「国の危機のために身を捧げる」という意味。

開戦を国民に鼓舞するための、当時の社説らしい高揚した文体と言える。

同じ展示室に軍人が当時文通していた女学生に送ったペンダントもあった。

このペンダントは、墜落した航空機の防風ガラスの破片で金井正夫少尉という方が作ったものらしい。

航空機のガラスの破片という材料も凄いが、ペンダントのクオリティも凄い。
どんな気持ちで作ったのだろう。

朝日新聞の社説も墜落した航空機のガラスで作ったペンダントもどちらも当時の人たちが行ったことだ。
「今」という時代の息吹はどうだろうか。

筑波海軍航空隊記念館

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