実はみんな暇人

スマートフォンを大した目的もなく買ってしまい、ただなんとなくスマートフォンを触っているという人は案外多いのではないか。
fake iPhone - size
【写真/2010年10月23日 紙で作った偽iPhone】


わたしはスマートフォンの代名詞となったiPhoneがどんなものか試してみたかったので、購入した。
iPhoneは、まさに近未来映画に出てきたような人の行動を助ける機械だった。
一番感動した機能は、Googleマップだった。今までの携帯ナビはなんだったんだろう。
デジカメで撮った写真の位置は記録されマップ上に出現する。しかも撮った写真は、その場でネット上のクラウドストレージに保存出来る。
この小さい機械が登場して、過去へと追いやった機械はどれだけになるのだろうか。
わたしはこのスマートフォンという夢の機械に感動したが、スマートフォンの「フォン」の部分はあまり使っていないことに気づいた。
2年間ほどの試用期間だったが、そろそろ普通の「フォン」にしようと思った。
なぜなら、携帯でゲームなどしないわたしですら、ただなんとなくiPhoneをいじっているときがあるからだ。
画面を右に左にスクロールさせたり、目についたアプリアイコンにタッチしたりしている。
ただの四角い文鎮だったら、こんなに触ったりはしないだろう。
手のひらサイズの機械には魔力がある。
こんな小さな機械に心を奪われている自分が怖くなるときがある。
この魔力から逃れるには身体から遠ざけることしかない。
実はみんな暇人なのだ。
人生は、これといってすることなどないのだ。

テレビにしろ、ネットにしろ、スマートフォン携帯にしろ「今」を忘れるにはちょうどいい機械なのかもしれない。
ひさびさに文鎮をだして、書でもやろうかと思った。

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