地元の劇場に足を運ぼう/キャッシュ・オン・デリバリーを見て

水戸芸術館の中にACM劇場という小さな劇場がある。
わたしは普段、何か面白い美術展があると水戸芸術館の方には足を運んでいたが、ACM劇場は行ったことがなかった。
キャッシュ・オン・デリバリーというコメディーが先日上演されていたので、小学生の子供を連れて初めて足を運んでみた。


最前列の席のチケットが取れたので、客はいないのかと思い少し心配していたのだが、当日は席が7割くらい埋まっていた。
社会保障手当てを不正受給しているエリックが主人公。
エリックは妻にいいだせず、嘘に嘘を重ねていく。
エリックも妻もお互いに相手の不審な行動を誤解していて、同じアパートの住人も巻き込んで物語りは展開していく。
前半が終わる頃は期待が高まり、後半はほとんど爆笑していた。

やはり目の前で展開される体をはった演技はテレビや映画の比ではないな、と思った。

一緒に観に行った小学生の息子と娘も大きな声で爆笑していた。
帰宅してからも家族でこの「キャッシュ・オン・デリバリー」の話題で思い出し笑いをしていた。
わたしは個人的にはドリフターズを目の前で見せてもらったようで、嬉しかった。

最近メガネを掛けて観る3D映画などが流行だが、目の前で体験する本気の演技は3D映画をはるかに超えている。
あんなに長いせりふを、あんなに早口で、とか。
前が見えていないのに何で動き回れるんだ?とか。
倒れそうになったところを抱きかかえるタイミングが絶妙だ、とか。
映画で言うスローモーションを演技する体のバランス感覚が凄い、とか。
今回のコメディーは、安心して観れる演劇なので、ぜひ家族におすすめだ。
ACM劇場は、どの席で見てもステージに近いので(要するに小さい劇場なので)迫力があって得した気分になる。
劇団四季の公演などで、ステージから遠いチケットだったときの虚しさはないですから。
わたしは、自宅から近いこともあり、これからの楽しみが増えた気分です。

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