医療ドラマとして名高い『白い巨塔』だが、ネット検索すると初期バージョンの田宮二郎主演の方が先に出てくる。
一度田宮二郎主演の方をみたが、ピンとこなかった。たぶん時代背景が違うからだろう。
フジテレビが2003年に放送したドラマ『白い巨塔』は、2025年の今みても面白い。
人の業や組織の暗部を描いた本格ドラマだ。
教授までのぼりつめ大学病院のてっぺんまで上り詰めようとする財前五郎(唐沢寿明)に対し、人間の尊厳と現実の医療との狭間に悩む里見脩二(江口洋介)の二人の関係性が興味深い。
今観ると役者の二人とも少し青臭い感じがする。でもその演技にひかれるところがある。
何度もお互いにぶつかるシーンがあるが、心の底ではお互いに信用している。
そんな演技が全編に光っている。
信用しているから、ぶつかり合える
ということをみせてもらった気がした。
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