撮影したときは何の気なしにシャッターを切ったのだろうが、後から見ると「なんだこれは?」という写真は多い。
これは長崎に旅行したときに撮影した一枚。
バスの中から撮影したので、くっきりとピントが合ってないところが不穏な空気を醸し出している。路地の向こうの小高い山は薄く白とびして先が見えない。
どうしても目がいってしまうのは、こっちを見ている(気がする)左側にある看板の女性だろう。女性のたたずまいと暗い背景に「出てきそう感」があってホラーを感じる。
看板の文字はなぜ赤文字なのか。しかも「人の心、物の心を大切に」とは。意味はともかく、 ”人の心” は一番恐い気がする。
どしゃぶりという程、雨が降っているわけでもないのに、下の排水溝からは雨水があふれ出している。
不安要素の多い写真だ。
写真も色々あるが、わたしはこうした日常のスナップ写真が一番好きだ。
狙って撮った写真はつまらない。まるで人生のようです。
コメント