メロンの皮

そういう気持ち

小さい頃、兄妹でメロンを食べていてどこまで綺麗に食べられるか競争になった。
気づいたらわたしのメロンの皮にはが空いていた。
そのメロンが特別柔らかかった訳でもない。ただ、わたしは勝ちたかったのだ。

バスケットボールのシュート練習は、一人でやるとすんなり入る。しかし、試合になると力んでしまいいつものように入らない。シュートしたボールが自分に跳ね返ってきたりする。

勝負や争いごととなると、人はいつもとは違う力が入る。
今、世界で起きている戦争でも、わたしがメロンに空けたような余計な穴があちこにあるに違いない。

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