ジャッキーチェンの酔拳で戦うときの「バババッ」という音は効果絶大だが、それよりも体を張って表現しているジャッキーチェンが凄いのだと思う件

わたしが、小学生のころのあこがれだったジャッキーチェン主演の傑作カンフー映画「酔拳」を久しぶりに見た。
酔拳 [DVD]
この映画の日本語吹き替え版をテレビで見た翌日、小学校にいくと友達がみんなこの酔拳のまねをして、急性カンフー使いとなっていた。


香港映画といえば、わたしはどうしても「カンフー映画」である、この「酔拳」を思い出す。
また香港映画といえばジャッキー、そうジャッキーチェンである。
そして、「ジャッキーチェン=カンフー」となる。
わたしは、カンフーとは拳法を使って闘いをすることだと思っていたが、カンフーは中国では、武術や健康法の総称を表すらしい。
この映画「酔拳」は、単純明快だ。
かつてジャッキーが闘って負けた殺し屋の拳法使いがいる。その後、ジャッキーは師匠である酔拳の達人に教えを乞い、見事修行をなしとげる。そして、かつての殺し屋が、父を暗殺しようとしているまさにその場に、修行を終えたジャッキーが到着する。
殺し屋の拳法使いと酔拳使いのジャッキーチェン。2人の闘いの行方は…
ところどころに出てくる悪役も顔つきが「悪」そのもので、分かりやすい。
単純明快な話の展開も魅力だが、この映画ではカンフーを使うときに発せられる「バババッ」とか「シュッシュシュ」などの効果音も映画のスピード感やカンフーの迫力をあげるのに役立っている。
この音がないと、映画の魅力も半減してしまうだろう。
ただ、この古い映画を改めて観て凄いと思うのは、ジャッキーチェンの体を張った演技だ。
すべて自分で動いている。
本当に映画のストーリーどおり、ジャッキーチェンが修行してカンフーが強くなっていくような感じがしてしまう。
この映画をみた当時小学生のわたしは、映画を見終わったあとすぐに、カンフーのもの真似や修行の真似、椅子を使ったアクションを真似ていた。
映画の修行シーンで出てくる腕立て伏せの姿勢で、手のひらと手の甲を交互に下にして繰り返す動作は、実際に自分で真似てできたものだから、わたしは自分が強くなった気がした。
映画の後半、修行も終盤にさしかかり、ジャーッキーチェンが師匠の前で、酔拳の8つの型を披露するシーンがある。
これは、芸術的だ。
というかこれが芸術だと思った。
酔拳の型を、ジャッキーチェンがひとつひとつ披露するだけのシーンなのだが、その動きの一つ一つどれをとっても「自分には絶対できないなぁ」と思うものばかりなのだ。
鍛えればここまで出来るものなのだ。(ジャッキーチェンならね)
人が人に感動するのは、このジャッキーの酔拳のように「自分には絶対ムリ!」と思うようなときだ。美術館の絵画をみても同じ気持ちになることがある。
「人が体を使って表現できること」というのは、実はかなり沢山ある。だけれども、自分には何が表現できるかという問いには、いまだ自分自身答えが見出せていない。
ともあれ体というのは、人の最後の表現手段なのかもしれないなあ、とこのジャッキーチェンの映画「酔拳」を観て思った。
ジャッキーは、いまだにわたしの憧れだ。

コメント

  1. mrgarita より:

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    ゆうさんへ
    拍手コメントありがとうございました!
    ジャッキーチェンはアクションしながら、笑いもとれる数少ない俳優ですね。
    今度は、「酔拳2」もみようと思っています。観たら感想また感想をかきたいと思います。楽しみです。

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