今は無きとまでは言わないが、令和の今ではほとんど目にする事がなくなってしまった昭和の遺物を独自発想でまとめた。
多くの人からするとそれは昭和の遺物かもしれないが、わたしにしてみれば、これらは全部好きなものにあたる。
ここに挙げた昭和の遺物ベスト10は、すべてわたしの大好きなもので、むしろなくなって欲しくないものかもしれない。
【1位】黒電話
どんなに短い電話番号でも相手先にかけるまでに10秒は掛かりました。
その形式から電話をかけることを「電話番号をまわす」といいました。
インターネット以前の通信手段は、手紙かこれにつきます。
電話番号をまわした後、相手につながるまでの間に色々なことを考えた記憶があります。
恋人相手の黒電話は、それはそれはドキドキものでした。
【2位】TVドラマで夫の帰宅に対し、「あなた。お食事にします?それともお風呂?」と聞く妻
これこそ昭和の遺物と言えるものだと思うのですが、令和の現在でもときどきTVドラマでこういったシーンがあります。
たぶんドラマを作っている人が昭和の遺物なんでしょう。
ドリフターズがこれをもじって、
「あなた。お風呂にします?それとも わ・た・し?」
というネタにしていました。
【3位】天声人語
有名な朝日新聞の一面にあるコラムです。
最近の天声人語は、内容が薄く転生人後ですね。
辛口になりますが、誰にでも書けるような内容の回が多くなってきました。深い考察の上に成り立っていた昭和の天声人語に戻って欲しいという願いから3位とします。
【4位】マニュアル車
半クラッチとかありましたよね。
今ではマニュアル車は、ほぼ高級スポーツカーのみとなりました。
イニシャルDが好きな人でもオートマ車に乗っている人は多いでしょう。
坂道発信に悩んだことは今は昔。
【5位】パチンコニュー東京
頭に「ニュー」がついた店名のことです。
他にもニューロンドンとかホテルニュー山下とかあります。
お店が2代目というわけでもないのにやたらと「ニュー」をつけたお店が多かったような気がします。
先日見かけたスナックは、「スナックニューワイルド」でした。
【6位】カラオケ
「次は○○さんの番ね」とかありました。
あまり乗り気ではないカラオケの席で、自分の順番がまわってくることが苦痛でした。
自分の2つくらい前に歌った人の曲が、自分の入れた曲と同じだったときは、逃げ出したくなりました。
【7位】録画したVHSビデオテープとVHSビデオデッキ
ビデオテープのタイトルに「保存版」とか書いたりしました。(テープのツメは折ろう!)
ソニーと松下(現パナソニック)のベータ&VHS戦争を知らない人も多いでしょうね。
我が家にはまだVHSのビデオデッキがありますが、そろそろ本当に保存版になりそうな勢いです。
【8位】焼き鳥の手土産
わたしは一度も実物を見た事がありません。
サザエさんでよくマスオや波平が酔ってこれを手にしながらふらついて帰るシーンを何度も見ました。
酔って千鳥足で帰宅した夫が妻に差し出す品のこと。
【9位】演技が下手なアイドルのドラマ
堀ちえみの『スチュワーデス物語』と杉浦幸の『ヤヌスの鏡』は王道ですね。
中学生時代にリアルタイムで見ていたわたしは、演技の下手さに他の著名な役者さんが怒り出さないだろうかとヒヤヒヤしていました。
ちなみにわたしはどちらのドラマも大好きです。
最近のアイドルは皆演技が上手でつまらないですね。
【10位】アーノルドパーマーのくつ下
中学生の時分に見たエロ本の女の子が履いていた白いソックスがこれでした。(失礼)
以上、わたしが選んだ昭和の遺物ベスト10でした。
ありがとうございました。
昭和の遺物に思う事は、人間の認識できる速さや感覚をもったものが多いな、ということです。
例えば、VHSのテープなどは、早送りや巻き戻しにある一定の時間が必要で、その時間というのは人間にとって認識できるくらいの速さなのです。黒電話のダイヤルが戻る時間も同様。
「パチンコニュー東京」などの「ニュー」は、「新しい」とか「次の世代の」というような意味だと思いますが、現代では、「ネオ」になり「改」になったり(あるいは「シン」?)と進化をとげています。
ここまで書いて思いましたが、昭和の遺物とはこんなことを未練がましく書いているわたしそのものなんじゃないかということです。
以上、失礼しました。
コメント
管理人様こんにちは。今朝の電気紙芝居(日テロ系)を観ていたら、今時の子供は「蠅帳」や「汲み上げポンプ」の使用方法を知りません。矢張り「核家族化」の影響に因る「世代間断絶」がある様に思います。
幽谷の名無しさん、こんにちは。
「蠅帳」(はえちょう)は今でもわたしの家では現役です。「汲み上げポンプ」も同様(笑)
生活するうえでの「工夫」がなされたモノがへっていますね。きっと大昔から見たら無駄なことや無駄なものを生み出しているのが現代かもしれません。
わたしとしては、「蠅帳」などが世界のどこかの国で日本のクールな製品!などと紹介され復活することを願っています。
mrgarita