ほうれん草といっしょ

そういう気持ち

これは人によっては嫌な気分になる話である。

ほうれん草をゆでた。
いつも通り、水でしめた後、食べやすい大きさに切って水を切る。

味噌汁にほうれん草を入れて食べようとしていたので、一旦ほうれん草を別の器につけた。
器につけたほうれん草を見て緑色ではない部分があった。
「あれっ、ヘタを切り忘れたかな?」と思って指でつまむと、ゆであがったイモムシだった。
指でつまみ上げたとき、思わず「うわっ」と声を出して落としてしまった。

ゆでる前にほうれん草を念入りに水洗いしたつもりだった。一体どこに潜んでいたのか?
不幸中の幸いといえば、ほうれん草を食べやすい幅に切ったとき、イモムシを真っ二つにしなかったことだろう。

イモムシも取り除いたので、ほうれん草は予定通り味噌汁に入れて食べた。
普通のほうれん草の味だった。
実はわたしはこれまでの人生の中で、ほうれん草と一緒に切り刻んだイモムシを食べたことがあるんじゃないだろうか。

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